開業をお考えになる前に
開業をお考えになる前に
現在、年間に開業している医療機関は、なんと4,000件にものぼると言われています。そんな“開業バブル”とも言うべき医療業界ですが、実は赤字による経営難に陥っている医院も増加してきているのです。もちろん同じ地区に医院が集中してしまえば、その分だけ各医院の患者数は減ってしまいます。そんな中で生き残るためには、一体どうすればいいのかわからない…。そんな悩みを抱えている医院も多いようです。
どんな医院でも、開業してから損益分岐点(赤字にならないだけの収入が得られる時点)に達するまでは時間がかかります。それでも、医院を開業する場所をしっかり見極め、資金計画に基づいた経営をしていけば問題はありませんでした。しかし、現在の医療業界の状況は以前より厳しく、損益分岐点に達するまでの「立ち上がり期間」が従来より長くなりつつあるようなのです。立ち上がり期間が長いということは、すなわちその分だけの運転資金が必要になるということ。開業後の運営をスムーズにしていくためには、最初に充分な運転資金(できれば1,500~2,000万円)を準備すべきだと言えるでしょう。また、正しい税金の知識を身に付けて負担を減らすことも非常に有効です。
医院開業の際に役立つ税金の知識
運転資金を節約するために有効な方法の1つが法人化による節税です。個人事業主には、一般的に「所得税・住民税」「消費税」「事業税」といった税金が課されます。しかし、医師の場合は保険診療による所得が非課税となるため、事業税があまりかかりません。ところが、この非課税措置は「不公平税制」とされ廃止が叫ばれており、いつ廃止されてもおかしくないのです。
そこで解決策として挙げられるのが、医院を医療法人化すること。医療法人になれば医師自身の給与を経費にすることができるため、たとえ非課税措置が廃止されたとしても事業税は低減できるのです。また、個人事業主と比較して所得税の税率が低くなることも魅力です。医院開業の際には開業後の運営まで考慮した計画を立てることが成功につながるのです。


















